キングス、攻守圧倒 TKbjリーグ第38戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区1位=31勝6敗)は1日、香川県の高松市総合体育館で高松ファイブアローズ(同地区8位=10勝27敗)と第2戦を行い、102―63の快勝で3連勝を飾った。

キングスは第1クオーター(Q)から積極的な攻撃を見せた。岸本隆一がインサイドに切れ込んで得点を重ね、相手のファウルも誘発して試合の主導権を握った。第2Qは並里成が要所で得点を重ね、ミスが増え始めた高松を徐々に引き離した。キブエ・トリムが2本のダンクシュートをたたき込み、48―28で前半を終えた。第3Qは開始直後から岸本の3点弾、アンソニー・マクヘンリーのダンクと連続で得点。金城茂之のミドルシュートや小菅直人の速攻も決まり、大量リードを奪って勝利を引き寄せた。キングスは7、8の両日、沖縄市体育館で大阪エヴェッサとホーム2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(32勝6敗)
102―63(22―19,26―9,30―12,24―23)
高松ファイブアローズ(10勝28敗)

◆ハッスル表現できた
 伊佐勉HC(キングス)の話 昨日できなかったハッスルを1試合通して表現できた。素直にうれしく思う。ただ、このゲームだけではなくスタンダードになるくらいエナジーレベルを上げ、日々の練習に取り組みたい。ここからは負けられない試合が続くので上を目指す。

◆先行→加速→突き放す
 試合終了までの40分間、キングスの足が止まることはなかった。全員でボールを共有し、高松の守備をかき乱してリングを狙う。相手攻撃陣の隙を見逃さず、スチールから得点につなげる。前半から攻守で圧倒すると、後半も勢いを落とすことはなかった。14得点の活躍だった小菅直人は「試合開始からエネルギッシュにプレーすると決めていた」と胸を張る。
 最初にチームを勢いづけたのは岸本隆一だった。インサイドに切れ込んでシュートをねじ込み、「相手ディフェンスの動きを見てプレーができた」と達成感をにじませる。序盤からリードを奪い、途中出場の並里成やバーンズが3点弾を沈めるとチームはさらに加速した。
 第1Q終了時点で3点だったリードは、時間の経過とともに広がった。第2Qの終盤にはバーンズ、山内、トリムと立て続けにスチールを決め、ファウルやシュートミスで流れに乗れない高松を置き去りにした。
 終わってみると100点超えの快勝。最後まで優位に立ち続け、苦しい時間が長かった第1戦と正反対の展開になった。次戦はホームに大阪を迎える。小菅は「どのチームにも負けられない。勝ち星を取りこぼさずにホームを守る」と勝利だけを見詰めた。