荻堂(男子)、下地(女子)単制す 全国小学テニス県選考会


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 テニスの全国小学生選手権九州地域予選選考会を兼ねた第31回小学生選手権大会第2日は1日、県総合運動公園テニスコートで男女シングルスの決勝などがあり、シングルス男子は荻堂公史郎(ピン・ハブ)、同女子は下地美満(エムジョイTC)がそれぞれ頂点に立った。

女子ダブルスは金城あかり・外間友紀乃ペア(ピン・ハブ、STSJr)が制した。男子ダブルスの決勝は8日、同会場で行う。男女とも、シングルスの上位2人、ダブルスの上位2組は九州予選(5月3~6日・大分県)へ推薦される。

◆随所に素質発揮/下地、九州上位へ意欲
 石垣の4年生対決となった女子シングルス決勝。下地美満(みちる)=八島小=が、友寄愛加理=大本小=をストレートで下し、素質の高さを見せた。2年前の大会で優勝した姉の美桜に続き「昨年は6位だったので1位になれてうれしい」と笑顔だった。
 雨上がりのコート。強い寒風が吹く中でも崩れることなく、155センチの長身から力強いショットを打ち込んだ。第1セットは丁寧に粘る相手に先取されたが、「石垣でも対戦したことがあるのでどこを狙えばいいか分かっていた」と以降はブレークを重ねた。左右に相手を走らせた後、対角やストレートに鋭く低いショットを決め6-1。続く第2セットはリターンでミスが目立ったが、地力で押し切った。
 1年生からテニスを始め、「速いラリーが続く打ち合いが楽しい」と言う。この日は、當眞帆夏(城北小)と組んだダブルスも準優勝し、単複で九州切符をつかんだ。昨年の九州大会はシングルスで2勝して16強入り。安定感を課題に挙げ「今年は3回勝てるように頑張りたい」と上位進出を目指す。(大城周子)

◆粘って競り勝つ/荻堂
 男子決勝は城西小5年の荻堂公史郎が第1セットをタイブレークの末に制して流れをつかんだ。
 前日から体調を崩し万全の状態ではなかったという。第1セットは互いに揺さぶりを掛け合い、ブレークの応酬となった。5-5から荻堂は粘り強く相手のミスを誘うテニスで2ゲームを連取。第2セットは「自分から仕掛けたり相手のミスを待ったり、いろんなことをした」。137センチの小柄な体全体を使った両手打ちで鋭くコースを突き、浅くなった返球を打ち込んだ。
 全国大会出場の経験もある実力者だ。九州大会へ「自分のベストを尽くして頑張りたい。目標は優勝」と頼もしかった。

力強いショットで女子シングルスを制した下地美満=1日、県総合運動公園テニスコート(仲本文子撮影)
男子シングルス決勝 第1セットで粘り強いプレーを見せる荻堂公史郎