【うるま】県立中部農林高校福祉科と県立沖縄高等特別支援学校の2年生計70人が2月25日、うるま市田場の中部農林高校で、介護の技術を通して学び交流する授業を行った。両校の交流は初めて。
普段、ベッドメークや入浴介助などを訓練する中農生が、特別支援学校の生徒に介護のコツや知識を伝える中で障がい者福祉を実践した。特別支援校の生徒は普段知ることがない介助技術に触れながら交流を楽しんだ。
寮で過ごす特別支援校生にとって、他校の同世代との関わりは貴重な機会になった。生徒らは車いす体験や高齢者疑似体験をしたり、入浴介助などを見たりした。
ベッドメーキングを伝授した中農生は「ベッドのシーツでシワができないようにするのは、高齢者は皮膚が弱く傷つけないため」などと説明した。
特別支援校の高山真子さん(17)は「おばあちゃんを介護する時に役立ちそう」、宮城えみりさん(17)は「車いすに乗っている友達がいるが、自分が実際に乗るのは初めてだった。学校で学べないことを学べて良かった」と語った。
中農生の山城あらたさん(17)は「いつも自分たちが習う知識を教えながらやるのは難しかった。どうすれば分かりやすいかを考えながら話した」と語り、達成感の笑顔を見せた。