ヘリ着陸帯再び造らせぬ 高江住民の会、先行提供に抗議


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ヘリコプター着陸帯を「これ以上造らせない、使用させない」と拳を突き上げる住民ら=2日、東村高江

 【東】米軍北部訓練場の一部返還に伴うヘリコプター着陸帯移設計画のうち、東村高江のN4地区に新設された着陸帯が先行提供され、運用が始まったことに対し、建設に反対する「ヘリパッドいらない住民の会」などは2日、N4地区ゲート前で抗議集会を開いた。同会のほか、高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会や島ぐるみ会議など約100人が「着陸帯はこれ以上造らせない。N4も使わせない闘いを続けよう」と拳を突き上げた。

 N4地区の着陸帯2カ所は2014年7月までに完成し、15年2月17日に米側に先行提供された。東村議会は使用禁止を求める抗議決議を可決したが、CH53ヘリや垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが同地区で離着陸訓練を続けている。
 あいさつで伊佐真次村議は「環境省がやんばるの森を世界遺産にしようという動きがあるが、基地がある限りできないだろう。将来的には無条件返還しなくてはならず、そうすれば平和産業も発展する」と訴えた。