ヤエヤマイシガメ、1年半で6千匹輸出 八重山諸島の固有種


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ヤエヤマイシガメ

 【東京】個体が3万匹程度しか生息していないとみられる八重山諸島の固有種「ヤエヤマイシガメ」が2013年6月~2015年2月までの間、約6千匹が海外に輸出されていたことが23日、明らかになった。環境省によると、主な輸出先は香港で、ペットや食用とみられる。

 望月義夫環境相は同日の閣議後会見で、国内の陸上生物としては初めて、ワシントン条約に基づく輸出の制限に踏み切る考えを示した。
 ヤエヤマイシガメは13年3月のワシントン条約締約国会議で、同条約に掲載されることが決定。輸出には経済産業省に申請し、環境省の助言を得る規定に該当している。
 環境省が14年度予算で、石垣島や西表島で個体数の調査をしたところ、約3万匹しかいないことが明らかになった。輸出は県内外の民間業者が担い、数は経済産業省からの報告で発覚した。同省は輸出の禁止も視野に検討を進めており、年度内に結論を出す考え。
【琉球新報電子版】
英文へ→6 thousand of endemic species Yaeyama Ishigame exported in one and a half years