琉球歴史本を贈る 百名伽藍が南城市に千冊


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本を贈った渕辺美紀オーナー、渕辺俊紀JCC社長、古謝景春市長、山城馨市教育長、知念進教育部長(右から)=南城市本庁舎市長室

 【南城】南城市玉城字新原のホテル百名伽藍は2月23日、南城市に「絵で解かる琉球王国歴史と人物」千冊を寄贈した。

 同ホテルの渕辺美紀オーナーと経営に当たる会社JCCの渕辺俊紀代表取締社長が同日、市役所に古謝景春市長を訪ね、「尚巴志王の生まれた地の児童たちに読んでもらいたい、夢を与え少しでも恩返しできれば」と趣旨を説明し、本を贈った。
 古謝市長は「久高島はじめグスク群が点在し、沖縄の歴史に関わりが深い南城市の子どもたちにとって大変貴重な本。本を通して刺激を与え人材育成に活用していきたい」と感謝した。
 「絵で解かる琉球王国歴史と人物」本はホテル従業員が学んできた内容を集め、編集委員10人と井上秀雄市史編集委員長が監修を担当し1年がかりで完成させた。
 尚巴志王はじめ、約30人の歴史上の人物が紹介され、写真やイラストを多く記載して琉球王国450年間の歴史の流れを、分かりやすく解説している。
(知花幸栄通信員)