金額ベースで目標値 アジア戦略委、初の部会


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初の作業部会が開かれた県アジア経済戦略構想策定委員会=3日、県庁

 県アジア経済戦略構想策定委員会の初の作業部会が3日、県庁で開かれた。物流や情報産業分野で優先して取り組む課題などについて意見交換した。那覇空港や那覇港の取り扱い貨物量について、数量に加え金額ベースで目標値を設定していく方針を確認した。

 貿易や物流などを担当する第1部会は、優先して取り組む課題として「国際物流拠点の拡大」を掲げ、県産品をはじめ品目別に目標値を設定することを確認した。個別に課題を洗い出して規制緩和や制度設計などの要望につなげていく。
 今後は有識者や専門家との意見交換、現場視察も行っていく考えだ。安里昌利部会長は「那覇空港を拠点とした全日本空輸の航空貨物事業は順調だが、港湾整備はまだ遅れている。県産品の輸出拡大には港湾機能の拡充が重要だ」と話した。
 情報通信や環境・エネルギーなどを担当する第3部会は、グローバル人材育成などについて話し合った。名護宏雄部会長は「各分野とも人材育成を重要な課題として考えている。今後、協議の優先事項を決めていきたい」と話した。
 4日は、観光や健康医療などを担当する第2部会が開かれる。