叔母の誕生祝い 60年古酒に 祖父母がかめ保管


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詰め替えた古酒と当時のかめを前にする山城さん一家=2月24日、今帰仁村仲宗根

 【今帰仁】今帰仁村仲宗根区でそば屋を営む山城大輔さん(36)、圭子さん(39)の自宅から60年以上前の古酒が見つかった。酒は貴重なもので、話題となっている。

 山城さんの自宅は大輔さんの祖父から譲り受け、10年前に引っ越した。
 酒は大輔さんの叔母で東京に住む純子さんの誕生を祝い、祖父の義秀さんと祖母の節子さんが当時住んでいた自宅の押し入れに保管した。
 大輔さんは引っ越し時に、酒がめを確認していたが、最近になって身内から「かめはまだあるか? 古くて貴重な酒だ」と言われ、あらためて探したところ「まるだい」の文字が記されたかめを確認した。
 2月中旬に、「まるだい」を製造する地元の今帰仁酒造に持ち込んで確認したところ、量はかめの半分ほどに減っていたが、アルコールも十分残っており大変貴重な酒と分かった。
 その時、かめに入った古酒を、2升半の酒瓶2本に詰め替え封をした。
 大輔さんは「叔母は現在、東京にいる。本人の生年祝いか、息子の成人祝いで酒を酌み交わそうか、身内と相談し、貴重な古酒を楽しみたい」と笑顔で話した。
(新城孝博通信員)