「新基地造らさん」 さんしんの日、ゲート前で20人演奏 


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「さんしんの日」に合わせて「かぎやで風」などを披露する奏者ら=4日、キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古への新基地建設阻止に向け、市民らが抗議行動を続ける米軍キャンプ・シュワブゲート前で4日、「さんしんの日」に合わせて国指定重要無形文化財「組踊」などの保持者・島袋英治さん(72)=沖縄市=ら三線や箏の奏者20人が駆け付け、演奏を披露した。抗議活動を続ける100人以上の市民は演奏に合わせてカチャーシーを踊るなど、沖縄文化を通し平和への願いを訴えた。

 「かぎやで風」の演奏に合わせて踊った源啓美さん(67)=那覇市=は、ウチナーンチュが歌や踊りで権力に抵抗してきた歴史があることに触れ「沖縄芸能の在り方を体現できた」と語った。
 三線奏者の一人、宜野座村の島田忠彦さん(67)は「唐船ドーイ」の場面で「辺野古新基地や造らちゃならん」などと替え歌を歌った。これまでもゲート前で幾度となく披露してきた替え歌だが「多くの三線仲間との演奏で、基地を造らせないという気持ちが一層強くなった」と笑顔を見せた。
英文へ→20 sanshin players perform, protesting against new US military base construction