「沖縄の気持ち話す」 知事、菅氏と会談期待


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 県議会は4日、一般質問3日目の質疑を行った。翁長雄志知事は、菅義偉官房長官が米軍普天間飛行場の返還・移設問題をめぐり知事との会談に近く応じる考えを示したことについて「一刻も早く時間をつくっていただき、沖縄の気持ちを話したい」と述べ、早期の実現に期待を示した。當間盛夫氏(そうぞう)に答えた。

 安慶田光男副知事は、普天間移設に関する前知事の辺野古埋め立て承認を検証する有識者の第三者委員会が結論をまとめる時期に関し「委員会の自主性は尊重する」としつつ「(夏ごろに着工の意向を防衛相が示すなどの)事情の変化も踏まえ、検証委が自ら早急に取り組んでもらうよう要求する」との考えを示した。
 翁長知事は県内の米軍基地返還に向けた行動計画について「県の全体的な基地負担軽減についての在り方をつくることは大切だ。これから集約し対応したい」との考えを示した。
 末吉幸満土木建築部長は、県内のホテルや旅館などの耐震化診断への助成措置に関して「2015年度から耐震補強設計への補助を実施する予定で、16年度からは耐震改修工事に対する補助事業の実施を検討している」と述べた上で、15年度中のさらなる支援措置も検討すると説明した。
 このほか新垣安弘氏(無所属)、奥平一夫氏(県民ネット)、玉城義和氏(同)、狩俣信子氏(社民・護憲)、渡久地修氏(共産)、比嘉京子氏(社大)比嘉瑞己氏(うまんちゅ)が登壇した。