「あなたの声 世界に一つ」 HY、後輩に「夢への道」語る


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 【うるま】うるま市立与那城小学校で2月26日、キャリア教育「おかえり先輩!」が行われ、地元出身バンドHYの5人が学校を訪れ、子どものころの話やこれまでの生き方について講話した。

HYの「エール」「ホワイトビーチ」を歌いながら子どもたちのダンスとコラボレーション。メンバーの子ども時代を語りながら「自分を思い切り表現できるポジションがある。自分の足で探していくと見つけることができる」とアドバイスした。
 メンバーはそれぞれ、人を笑わすことや自転車に乗ったり、山や海、川で遊ぶことに熱中したりした小学生時代を紹介し「みんなを喜ばせるのが好きだった」「認めてもらいたいというパワーが特化していた」と自分たちの性格を語った。ボーカル・ギターの新里英之さんは「好きなことを吸収するとそれが自分の個性になる」と話した。
 「将来歌手になりたい。どうすればいいか」と質問が上がると、ボーカル・キーボードの仲宗根泉さんは「仕事はつながっていく場合がある。楽器を練習して覚えたり、歌をたくさん作ることもいい。あなたの声は世界中で一つしかないから、これが武器になる時もある」と語り掛けた。
 HYのメンバーは授業のほかに、5年生と給食を食べたり、昼休みに金管バンド部の演奏を聴いてアドバイスをするなど児童たちと交流した。呉屋芽衣子さん(11)は「夢の持ち方や進み方を聞いてためになった。独特な人と思っていたけど、自分たちと同じ感じだと思った」と話した。

音楽を通して、子どもたちにエールを送るHYのメンバーら=2月26日、うるま市立与那城小学校
HYの話に聞き入る児童