【沖縄】ラグビー部員顔負けの猛烈タックルで犯人逮捕のお手柄高校生。沖縄署(知花幸順署長)は2月25日、建造物侵入と窃盗未遂事件の犯人逮捕に貢献したコザ高校3年の多嘉良荒君(18)=うるま市=に同署で感謝状を贈った。
同署などによると2月12日午前、同市照屋のコザ高に、黒いニット帽やマスクを着けた「怪しい」30代男性が侵入して、部室棟から女子生徒の制服を盗んで逃走を図った。多嘉良君は、部室棟2階のひさしに隠れている容疑者を発見。容疑者が1階に飛び降りたところ、「何をしているんですか。犯罪ですよ」と大声で叫んでタックルした。押し倒してもみ合った。通報で駆け付けた警察官が容疑者を現行犯逮捕した。
当時の状況を振り返り「犯人を逃がしてはいけないと必死の思いで、無意識に体が動いた」と興奮気味に語った。一方で「犯人が道具を持ってなかったから良かったが、次は自分の身の安全も考えて行動したい」とはにかんだ。
知花署長は「不審者を目撃するや勇猛果敢な行動で事件の早期解決に貢献した」と、感謝状と記念品を贈った。