【アルゼンチン】盛大に20周年公演 夢海渡太鼓、満員の観客沸かす


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
20周年記念の公演で勇壮な演舞を披露するアルゼンチン夢海渡太鼓のメンバー=ブエノスアイレス市のマイポ劇場

 現地の初の組太鼓グループ、アルゼンチン夢海渡太鼓の創立20周年記念特別公演「旅~夢は続く」がこのほど、ブエノスアイレス市および日本大使館の主催で、ブエノスアイレス市内エスメラルダ街にあるマイポ劇場で盛大に開催された。

750席余のホールは日系以外の観客も多く、満員となった。
 マイポ劇場近くのコリエンテス大通りは、ミュージカルの劇場も多く、「南米のブロードウェイ」とも言われる。
 1994年に、沖縄に留学経験がある比嘉モニカさんと当眞クラウディアさんが帰国後、太鼓の活動を広めようとしていたところ、2人が学んだ北中城の夢海渡太鼓がアルゼンチン遠征の際に楽器を寄付。それをきっかけにアルゼンチン初の太鼓グループが誕生した。現在、日系や日系以外も含め22人が活動している。
 公演名の「旅~夢は続く」には、沖縄からの夢と希望が海を渡ってきたように、これからも伝統音楽、文化継承に取り組むというメンバーの思いを込めた。
 今回の公演には歴代メンバーも出演、50人余が次々と舞台に登場し計16演目を披露した。「だんじゅかりゆし」「瀧落」などの伝統的な演目のほか、アルゼンチン人の元メンバー、ビクトル・マルティネスが作曲した曲も披露された。
 沖縄からは、特別ゲストとして太鼓アーティストの知念秀人さんが出演し、迫力のある演舞を見せ、会場を盛り上げた。
(大城リカルド通信員)
英文へ→Argentinian drumming group “Mukaito Taiko” marks its 20th anniversary