県平和祈念資料館が主催する「第24回児童・生徒の平和メッセージ展」がこのほど、ハワイ沖縄センターで開催された。平和をテーマにした沖縄県の児童生徒による図画、作文、詩の各部門で入賞した39作品が展示された。
期間中、会場には小さな子どもから高齢者までさまざまな年齢層の人々が訪れ作品を鑑賞した。
ハワイでの平和メッセージ展はことしで3回目。より多くの人々に作品を読んでもらえるようにと、作文と詩の作品には英訳も添えられた。会場では沖縄戦に関するビデオの視聴コーナーも設けられ、資料館学芸員の真栄平房佳氏が来場者の質問に答えた。
作品を鑑賞したハワイ沖縄連合会のトム・ヤマモト次期会長は、小学校低学年の作文部門で最優秀賞となった畠中愛佳さん=石垣市立真喜良小1年=の「いのちをたいせつに」に感銘を受けた。ヤマモト氏は「1年生が曽祖母との会話からこんなにも深く戦争と平和について考え、それを読み手に強く訴え掛ける文章に表せることに大きく感銘を受けた。多くの人に足を運んでもらいたい」と強く語った。(矢部久美子通信員)