ボクシングウエルター級で東洋大学3年の金城大明(那覇高出)がこのほど日本代表選手に選ばれた。一般クラスで県勢が代表に選ばれるのは1996年のアトランタ五輪アジア最終予選に挑んだ阿波連本親以来19年ぶり。
リオ五輪出場への期待も高まる中、4月に国際戦に挑む金城は「金を決めたい」と優勝を誓った。
金城は4月19日から26日までインドネシアのジャカルタで開催する第22回インドネシア大統領杯国際トーナメントに出場する。4年前の第21回には同大OBの村田諒太、須佐勝明が出場して優勝し、翌年のロンドン五輪出場の足がかりとした。金城は「先輩2人に続きたい」と気合がみなぎっている。
金城はファイタータイプのサウスポーボクサーで、左ストレートを武器に実績を積んできた。
那覇高3年で出場した2011年北東北総体のライトウエルター級で全国準優勝。東洋大に進み、13年の東京国体は成年同級で準優勝、同年と14年の全日本選手権ではベスト4まで進んだ。
同大の金城眞吉総監督は「苦しい練習で磨けばもっと良さが出て光る」と期待し、同大の三浦数馬監督は「相手の懐に入り込めて、強い下半身を生かした連打とパンチ力がある。リオ、東京五輪に出られる選手になってほしい」と語った。
日本代表だった阿波連豊見城高校監督は「とても努力家で着実に実力を伸ばしている。金メダルを目指してほしい」と激励した。五輪への意気込みを聞かれると「まだそこまでは」と照れる金城は11日から始まった同大合宿で強さに磨きをかける。(関戸塩)