渡嘉敷の海 守ろう 国立公園1年、サンゴの苗植え付け


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サンゴの植え付け作業の様子(渡嘉敷ダイビング協会提供)

 【渡嘉敷】渡嘉敷ダイビング協会(平田春吉理事長)と村商工会青年部(国吉栄治部長)は5日、昨年3月5日の「サンゴの日」に国立公園に指定された村のさらなる活性化を図ろうと、慶良間諸島国立公園1周年記念イベントをそれぞれ実施した。

 渡嘉敷ダイビング協会は、サンゴの持続可能な利用を目的に、日ごろから自主的にオニヒトデ駆除やサンゴの植え付けなどの保全に取り組んでいる。
 3年前から、一般客も参加した「イキイキサンゴ大作戦IN渡嘉敷」と題し、サンゴ植え付け事業を実施している。今回は、同協会加盟ショップのダイバーや一般ダイビング客ら20人が参加し、阿波連ビーチ沖のハナリ島岩礁に、ユビエダハマサンゴの苗180株を植え付けた。
 植え付け出発式には松本好勝村長も駆け付け、「日ごろのサンゴ礁の保全活動に敬意を表する。今後もこの取り組みを持続してもらいたい」と激励した。同協会の平田理事は「村との共同事業として国立公園指定記念事業と位置付けて実施する」と語った。
 初参加したダイビング店「島あしび」の客・橋本由美子さん(41)=大阪府=は「サンゴプレートをボンドで固定するなど難しい作業だったが楽しかった。昨年植えて成長したサンゴを見て感動した。来年また来ます」と声を弾ませた。
 阿波連のキャンプ場では夕方、商工会青年部主催の「国立公園1周年芸能祭」が開かれ、大勢の住民や観光客でにぎわった。(米田英明通信員)