観光収入4500億に 那覇市審議会、計画案を答申


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久高将光副市長(右)に観光基本計画案を手渡す下地芳郎琉球大教授=10日、那覇市役所

 那覇市観光審議会(会長・下地芳郎琉球大観光産業科学部教授)は10日、那覇市の久高将光副市長に市観光基本計画案を答申した。2024年度までに那覇市に宿泊する観光客500万人、1人当たり市内消費額9万円、観光収入4500億円を目指すことを計画案に盛り込んだ。

 市の統計などによると、那覇市の宿泊客は446万人(13年度推計)、1人当たり市内消費額は約6万8千円(12年度)、観光収入は約2910億円(12年度推計)という。
 目標達成のために、市域ごとに特徴を示す「観光ゾーニング」や外国人向け体験メニューの開発、観光事業者の語学力向上、通訳・ガイドの育成などを掲げている。
 下地教授は「那覇空港がある那覇市がどれだけホスピタリティーを発揮できるか、環境整備するかで観光客の満足度が変わる。那覇市の観光は沖縄を代表する立場にあるので、計画を基に取り組んでもらいたい」と要望した。
 市は4月にもパブリックコメント(意見公募)を行い、15年度中に計画を策定する予定だ。