【沖縄】沖縄市立島袋小学校(伊波シゲミ校長)の4年生26人は12日、総合学習の一環として校内で黒糖作りをした。
初めての黒糖作り体験に、子どもたちは「きつかったけど、楽しかった」と充実した様子で話した。
児童らは昨年夏、校内の畑に自分たちで肥料をまいて土を作り、キビの苗を植えた。父母らの協力を得て8日、約200キロのキビを収穫した。
児童らは12日早朝から、キビを一本一本、圧搾機に通して搾り汁を出し、大鍋で時間をかけて煮詰め、黒糖を作った。
同小4年で初体験の垣花胡心さんと新垣妃菜さんは「こんなに大変な作業で黒糖を作ることは知らなかったけど楽しい」と、口をそろえて笑顔で話した。
キビ畑は校舎改築に伴い取り壊される。約15年間、同小で黒糖作りを指導してきた島袋哲行さん(73)=同市園田=は「沖縄の文化を今の子どもたちに伝えたかった」と、感慨深げ。
同小4年の崎原小々乃さんは「楽しい体験だったから後輩にも経験してもらいたい」と、体験学習の継続を望んだ。