県内地価、平均0.7%プラス 住宅地など全てで上昇


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 国土交通省が18日発表した2015年1月1日現在の公示地価によると、県内の平均地価(全用途)は前年比プラス0・7%となった。22年ぶりに上昇した前年に続く上昇で、上昇幅は0・4ポイント拡大した。住宅地、商業地、工業地の全てで上昇した。住宅地で5市町、商業地で3市が下落から上昇に転じたが、本島北部や宮古島市など下落が続いている地域もある。

 住宅地の上昇率は0・6%で、上昇幅は前年比0・5ポイント拡大。1平方メートル当たりの価格は7万4千円で前年比700円上がった。最高価格は4年連続で那覇市おもろまち3丁目6番11の21万1千円、上昇率が最も大きいのは那覇市天久1丁目7番14外(20万2千円)の3・1%だった。那覇市を中心に上昇し、周辺市町村にも波及効果が出ている。
 商業地の上昇率は0・8%で、上昇幅は0・3ポイント拡大した。1平方メートル当たりの価格は12万8千円で前年比1800円上がった。最高価格は14年連続で那覇市久茂地3丁目1番1となり、81万7千円だった。那覇市を中心に上昇しているが、建築費の高騰が上昇に歯止めをかけている可能性がある。
 工業地はプラス1・4%で、上昇幅は0・5ポイント縮小した。