サンエー、琉銀株が高値 USJ計画要因か


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 19日の東京株式市場は、サンエー(上地哲誠社長)と琉球銀行(金城棟啓頭取)の日経平均株価(225種)が取引時間中として、それぞれ年初来の高値を更新した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社のグレン・ガンペル最高経営責任者(CEO)が18日、沖縄でのテーマパーク建設計画を公表したことが一因とみられる。

 19日のサンエーの終値は前日比1・97%(90円)高の4670円、琉銀は0・11%(2円)安の1867円。午前はサンエーが4740円、琉銀が1915円とそれぞれことしに入って以来の高値をつけた。
 おきなわ証券は「(USJ建設計画による)要因はあると思う。ただもう少し反応してもおかしくなかったのではと感じる。今後計画が近づけば近づくほど、株価もさらに反応するのではないか」と見通した。
 東証1部とジャスダック市場に上場する、両社を含めた県内5社の株価は昨年から上昇傾向が続く。SMBC日興証券那覇支店は「どこかで必ず上げ止まるが、人口や観光客の増加が魅力となり、今は一本調子で株価が上がっている。まったくないわけではないが、ストレートに(USJ建設計画が)影響したとは思わない。決算を控えた配当狙いもあるのではないか」と分析。「計画が具体化する中で銀行に融資案件が出てきたり、観光客が増えて小売業が活発化すれば、投資家にもいろんな思惑が出てくると思う」と話した。