大里は宝物いっぱい 児童が地域の魅力再発見


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「あるものさがし」を通して知った地域の魅力について発表する子どもたち=15日、糸満市の大里公民館

 【糸満】糸満市の大里公民館で15日、大里再発見プロジェクト「あるものさがし年度末報告会~大里ムラヤーまつり」(大里自治会主催)が開催された。子どもたちが地域を歩き、人と触れ合う中で発見した大里の“宝物”を絵地図やポスターを使って発表した。

 同プロジェクトは、地域にある“宝物”を再発見し、地域の将来像を地域住民自らが描くことを目的とした取り組みで、糸満市が2009年から実施している農村地域再生発見事業の一環。
 大里区は昨年3月から取り組みを開始。子どもたちが地域を回り、人と出会いながら発見したものを絵地図やポスターにまとめる「あるものさがし」を4回実施した。
 上原琉之介君(8)と石出晨太郎君(8)は「古い公民館や昔の人が使った鐘や井戸」を発見したことを報告した。晨太郎君は「散策の途中で雨が降ったので、おじいさんの家で雨宿りをしたらトウモロコシをもらった。うれしかった」と笑顔で語った。
 山城京平君(11)のグループは「大里にはナニコレがいっぱい」をテーマに発表した。道に半分だけ埋められている謎のタイヤについて「何のために埋めたかは分からないけど休憩にちょうどいい。皆さんも疲れたら座ってみて」と提案。他にも棺桶を保管しておくガンヤーなどを紹介した。
 公民館の外では「大里自由市」が開かれ、地域の農家が作った野菜やお菓子などが販売され、にぎわった。