「伝統芸能、大切に」 照屋林賢さんら南風原高で学習会


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上原知子さんの演奏を食い入るように見る生徒ら=4日、南風原高校

 りんけんバンドの照屋林賢さんと上原知子さんが4日、南風原高校郷土芸能コースを訪れ、ワークショップを開いた。照屋さんは生徒らに「伝統芸能を大切にしてほしい」などと話した。

上原さんが三線を演奏したときには、少しでも技を盗もうと、手元を注視する生徒や聞き入る生徒の姿が見られた。
 照屋さんは生徒らに「音楽がいつでもどこでも聴けるようになり、浅はかというか簡単になってる気がする。もっと音楽を大切にし、感謝しよう」と語り、世界中で各地の伝統音楽を、現地の若者が伝承しようとしていることなどを話した。生徒から「演奏や歌の技術が伸びなくて挫折しそうなときはどうすればいいのか」という質問に対し、上原さんは「ひたすら歌うしかない。毎日積み重ねれば、いつか何とかなる」と助言した。
 神谷恵生(めい)さん(17)=2年=は「世界中に沖縄音楽を発信している人の話を直接聞き、芸能の奥深さやパワーを知ることができた」と感慨深げに話した。野原ちあきさん(16)=1年=は「将来は自分もいろんなところで芸能を発信できれば」と語った。
 照屋さんと上原さんは「第3回根音ウマチー」(沖縄市主催)の告知事業の一環で南風原高校を訪れた。