キングス逃げ切る TKbjリーグ 大分に82―72


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=35勝7敗)は21日、大分県立総合体育館で大分ヒートデビルズ(同7位=15勝27敗)と今季第43戦を行い、82―72で勝利して3連勝とした。

 第1クオーター(Q)は先発起用された津山尚大がチームを引っ張った。積極的にシュートを放ち、開始直後に連続で3点弾を沈めた。第2Qは山内盛久らが守備でチームに勢いを与え、大宮宏正は内外から得点。42―35とリードして前半を終えた。第3Qは開始直後に連続失点して同点にされたが、並里成のドライブなどで勢いを取り戻した。第4Qも大分の猛追を受けたが、並里がファウルで得たフリースローを確実に決めて逃げ切った。大分との第2戦は22日午後2時から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(36勝7敗)
 82―72(21―23,21―12,19―15,21―22)
大分ヒートデビルズ(15勝28敗)

◆最後まで集中力維持 並里、冷静に試合つくる
 並里成は冷静にシュートを沈め続けた。残り時間が約2分でキングスのリードはわずか5点。最終盤での逆転を狙う大分はファウルゲームに持ち込んだ。1点が勝敗に影響を与える大事な場面で、並里はファウルで得たフリースローを1本も落とさなかった。「後半に得点できたことが大きい」。最後まで集中力を切らさず、チームを勝利に導いた。
 序盤は津山尚大の活躍が光った。「シュートをちゅうちょなく打って決められた」と言うように、第1Qだけで4本の3点弾を沈めた。この日は8日の大阪戦以来の先発スタート。前回は短い時間でベンチに下がり、チームも敗れたため「悔しい思いがあった。今回は勝利できてほっとしている」と胸をなで下ろした。
 後半に入ると並里が躍動した。大分に同点に追い付かれると、力強くリングに向かってリードを奪い返した。自らの得点に加え、津山の3点弾をアシストするなど周囲を引き立てた。アンソニー・ケントやキブエ・トリムはブロックで相手の攻撃を阻み、堅守でチームに貢献した。
 並里は「ヘッドコーチに任されてコートに送り込まれたので、自信を持ってプレーした」と振り返り、「(次戦も)味方を生かしながら自分の持ち味を発揮する」と強調した。

◆見極めてプレーした
 伊佐勉HC(キングス)の話 マッチアップなどの組み合わせで難しく、やりにくいこともあったが、状況に応じて我慢するところ、一気に畳み掛けるところを見極めてプレーしてくれた。