リー・クアンユー氏死去 シンガポール建国の父


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シンガポールのリー・クアンユー元首相=2013年3月(AP=共同)

 リー・クアンユー氏(シンガポール元首相)シンガポール首相府によると、23日死去、91歳。2月5日から肺炎のため入院していた。シンガポールが英連邦自治州になった59年に自治州首相に就任して以来31年間、政権を担当。外資導入による工業化や能力主義、移民受け入れを推進。同国の繁栄の基礎を築き「シンガポール建国の父」として知られた。リー・シェンロン現首相は長男。

 冷戦下で反共親米の外交路線を取りながら、民主主義や人権のような価値観よりも「社会の安定」や「経済成長」を重視し、欧米とは異なる「開発独裁」モデルを追求した。中国が改革・開放路線の参考にしたともいわれる。
(共同通信)