キングス、猛追及ばず TKbjリーグ第44戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=36勝7敗)は22日、大分県立総合体育館で大分ヒートデビルズ(同7位=15勝28敗)と第2戦を行い、69―72で敗れた。

 第1クオーター(Q)はリング下のキブエ・トリムにパスが通り、小菅直人や岸本隆一の3点弾などで5点のリードを奪った。第2Q以降は大分の激しいディフェンスに加え、キングスは簡単なシュートミスやパスミスが相次ぎ、第3Q終了時には大分が逆に14点リードする展開。第4Q終盤に岸本、並里成の3点弾などで1点差まで猛追したが、大分に逃げ切られた。
 キングスは28、29の両日、沖縄市体育館で京都ハンナリーズと2連戦を行う。

大分ヒートデビルズ(16勝28敗)
72―69(17―22,20―11,23―13,12―23)
琉球ゴールデンキングス(36勝8敗)

◆ミス重ね流れ失う
 第4Q残り5秒、アンソニー・マクヘンリーのレイアップシュートがリングにはねられた。リバウンドを確保したのは大分。最大14点差から2点差まで追い付いたキングスだが、この瞬間勝利は消えた。
 立ち上がりこそまずまずの出来だったが、第2Qはミスから流れをおかしくした。ほぼフリーのシュートを外したり、選手同士の呼吸が合わず、パスが通らない場面があったりした。
 逆に大分はリング下を2人、3人で手厚く守り、速いパス回しから得点を重ねる。極めつけは第3Q。ミスを繰り返すキングスと対照的に、かつてチームメートだった澤岻直人が三つ続けて3点弾を沈める。澤岻はこの日18得点と大車輪の活躍だった。
 伊佐勉ヘッドコーチは「4Qにクロスゲームに持ち込むことができたが、イージーシュートを決め切れず敗戦した。きのう、きょうと澤岻選手を乗せてしまった」と悔やむ。
 最終盤に岸本隆一らの3点弾で詰め寄ったものの、中盤のミスが最後まで尾を引いた形だ。岸本は「もう一段階上にいくためにも、きょうの敗戦を受け入れて、京都戦に向けて切り替えるしかない」と前を向いた。