【島人の目】日本人の美意識に感銘


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 エリック・ガーセッティーロサンゼルス市長の父で元LA郡検事、現在は写真家として知られるギル・ガーセッティー氏が日本をテーマに撮った写真集「日本、美しきものへの崇敬 Japan A Reverence For Beauty」の紹介を兼ねて、在ロサンゼルス堀之内秀久総領事主催の晩さん会に出席した。

 1月21日、ハンコック・パークにある総領事公邸でのことだ。グレッグ・キムラ全米日系博物館長、ダグラス・アーバー日米協会長らロサンゼルスかいわいの日系諸団体リーダーと、ガーセッティー氏にゆかりのある方々合わせて46人と一緒に、おいしい日本料理を食しながらだんらんのひと時を持った。
 ガーセッティー氏は1941年、イタリア系移民の子としてLAに生まれ、後にロサンゼルス郡検事となりOJシンプソン事件などを担当した。親日家で過去3年間で9回も日本を訪れ、「日本の美」を探究、写真集に収めている。「日本には世界のどの国にもない独自の文化があり、特にアメリカ人が会得すべき面が多々ある。私は日本語は話せないが感性で日本の美にありつけた」とスライドを用いて写真集を説明、日本の美を称賛した。ガーセッティー氏はユダヤ系の妻スキさんとロサンゼルス郊外の富裕層地域に、見事な日本庭園を有した家に住んでいる。
 写真集はハードカバーで普通の本より一回り大きめ。それほど写真を掲載しているわけではなく、むしろ説明文に多くの紙面を割いている。値段は280ドル(約3万3千円)と高価である。堀之内総領事は「この素晴らしい写真集をできるだけ多くの人に紹介していただきたい」と推奨した。
(当銘貞夫、ロサンゼルス通信員)