【アメリカ】新会長に上運天氏 サンフランシスコ沖縄県人会新年会


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サンフランシスコ沖縄県人会の新役員ら。左からジュリー・ビアル書記、ジュリ・コダニ会計、モトタケ・キヌコ芸能部長、マット・又吉副会長、真喜志康富副会長、ウエスリー上運天会長

 長年サンフランシスコ沖縄県人会会長を務めてきた大城順市さんに代わり、3世のウェスリー上運天さん(54)が2015年の会長に選出され、このほど新年会と役員就任式が行われた。

約360人の出席者は久しぶりの再会に和気あいあいと親睦を深め、会員らによる琉球芸能を堪能し、楽しい一日を過ごした。
 上運天さんは就任あいさつで仲風節の一節を紹介し「誠一つの浮世であるから、誠を込めて話せば分かり合えないはずはない」と切り出し、「県人会員はそれぞれが違う文化、人生、考え方、年代および言葉の相違はあるが、長年にわたり会を運営していけるのも、その違いを超えた誠の気持ち、思い、行動を皆さんが共有しているからだ。前役員らの偉大な功績に敬意を表し、皆さんの意思をを継承していきたい」とさらなる支援を願った。
 上運天さんはハワイ生まれの3世で、サンフランシスコ州立大学准教授。琉球大学に留学した経験を持ち、日本語、しまくとぅば、沖縄文化・芸能にも秀でており、多くの会員から今後の会運営に期待が寄せられている。カリフォルニア大学バークレー校で2007年にエスニック・スタディズ(人種学)の博士号を取得した。(当銘貞夫通信員)