伊江島特産島ラッキョウ 味の良さ東京でPR


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島ラッキョウをPRする伊江村の関係者と調理を実演した小松さん(中央)=16日、東京東池袋

 【東京・伊江】都民と農家の思いの交流会「豊島市場 野菜フェス」が16日、東京都東池袋のキッチンスタジオで開かれた。野菜の生産者をはじめ、都内に住む消費者、市場関係者ら約80人が参加した。

生産者が野菜作りに対する思いを都民に伝え、消費拡大や市場の活性化につなげようと、東京都の豊島市場が初めて企画した。伊江村の島ラッキョウをはじめ、四つの産地が協力した。
 交流会では農家の代表が「化学肥料や農薬をできるだけ減らし、安心・安全な野菜の提供を心掛けている」「夏場の植え付けは重労働だが、立派に育ったときはうれしい」など、生産している各産地自慢の野菜を紹介した。
 ベジフルティーチャーの小松晴世さんが手軽にできる調理方法を実演し、試食会も行われた。参加者は「消費者に届くまでの生産者の苦労が伝わった」「時間をかけず簡単な調理法を学んだ」など感想を述べた。
 JAおきなわ伊江支店らっきょう生産部会の名嘉元精雄部長は「島ラッキョウは知っていても食べ方が分からない方が多かった。都民の皆さんに味の良さを知ってもらう良い機会になった」と喜んだ。
 伊江村から参加した一行は同日、豊島市場を視察し、都内の青果店との意見交換も行われた。島ラッキョウの県外での販路拡大に向け課題などを検証し、村や同部会は今後も販売促進活動を行う予定だ。(金城幸人通信員)