中城にクルーズ船を 湾港「振興を考える会」発足


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中城湾港の振興を考える会発足後に開かれた第1回会合=25日、うるま市州崎の沖縄IT津梁パーク

 【中部】中城湾港の振興を考える会が25日発足し、初会合が、うるま市州崎の沖縄IT津梁パークで開かれた。沖縄、うるま両市と北中城村の担当者らと、県、国の機関など関係者約50人が集まった。

クルーズ船の誘致による中城湾港の振興について討議し、那覇港、石垣港以外の分散港としての可能性や、那覇の補完港としてのニーズに対応可能なことが報告された。
 昨年のクルーズ船の県内寄港回数は、那覇港に80回、石垣港に73回。国内では那覇が4位、石垣が6位となっている。
 沖縄観光コンベンションビューローの城間剛央さんは、中城湾港のポテンシャルとして、やんばる地域から南部まで広くツアーを実施できるメリットを説明。世界遺産の勝連と中城の城跡、イオンモール沖縄ライカムなど、観光インフラ面でもクルーズ船誘致が期待できるとの見方が示された。
 クルーズ船の受け入れ態勢について、船舶代理店の沖縄シップスエージェンシーの松田美貴会長は「まず関係自治体などが連携して受け入れの意思を示し、誘致の委員会などを設置することが必要」と提起した。連携の範囲は、行政や観光協会、商工会、商店街、地元住民となるべきだと説明。誘致委員会などが設置されれば協力していく考えを示した。