子育て支援の輪広げ 名護ファミサポが10周年


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10周年を記念し交流会を開いた名護市ファミリー・サポート・センターの会員ら=名護市児童センター

 【名護】市民相互で子育てする親の支援に取り組む名護市ファミリー・サポート・センターが2005年2月の開所から10周年を迎えた。節目の年を機に、さらに育児支援の輪を広げようとこのほど、市児童センター小劇場で「10周年アニバーサリー交流会」を催した。

約80人の親子連れが集まり、歌やダンスなどで親睦を深め、子育て支援へ決意を新たにした。
 名護市ファミサポは約150人の会員でスタートした。現在は子育ての手助けをしてほしい「おねがい会員」と、子育てを手伝いたい「まかせて会員」合わせて1430人となり、会員数は10倍近く拡大した。県内外から移り住む市民も増えており、身近に子育てを手助けしてくれる身内がいないため、サポートを依頼するケースが多いという。
 交流会には開所当初からサポーターを務める佐久川苗子さんも駆け付けた。佐久川さんは「何組もの子どもを預かってきた。子どもらの笑顔や元気に支えられ、楽しんで活動できている」と話した。
 3人の子どもを持つ富名腰優紀さん(29)は県外出身で、市内には身内もいないため、不安な毎日を送っていた。ファミサポとの出合いについて「本当に助けられた」と感謝を表した。
 交流会で空手を披露した岸本紗英さん(大宮小6年)は「これまでお世話になった方々へ感謝の気持ちを伝えたかった。10年でこんなに大きくなりました」と述べ、大きな拍手が送られた。