【宮古島】宮古島市でことし1月末までフェリーを運航していたはやて(川平三秀社長)が導入を進めていたクルーズ船「モンブラン」が22日、平良港に入港した。餅やお菓子などが振る舞われる伝統の「おおばんまい」が催され、訪れた多くの市民と共にクルーズ船の導入を祝った。
クルーズ船導入は平良港~佐良浜港間でフェリーを運航していたはやてが、伊良部大橋開通に伴う航路廃止後の新事業として計画を進めていた。
モンブランは1999年に国内で建造されたクルーズ船。650トン、定員300人。
3層構造で、水上の2フロアは大きな窓に囲まれ開放的なダイニングやラウンジがある。水面下には海中が展望できる「アクアラウンジ」が設けられ、“ミヤコブルー”と称されるほど透明度の高い海と、雄大なサンゴ礁群を間近に見ながら航海を満喫できそうだ。
はやてはモンブランでサンゴ礁群「八重干瀬」などの周遊ツアーを行う考えだ。集まった多くの市民に向け、船上から菓子を振る舞った川平社長は「モンブランが新しい観光メニューとして広がり、宮古島全体の観光振興に役立てればいい」と期待を込めた。
宮古島観光協会の豊見山健児会長は「旅行会社からの期待は大きい。韓国などから富裕層の来島も増えており、新たな観光の魅力になってほしい」と期待を込めた。