マグロの解体「すごい」 伊江・西小1・2年生 地域の産業学ぶ


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「オー」と歓声を上げてマグロの解体ショーに見入る児童=19日、伊江村立西小学校

 【伊江】伊江村立西小学校(佐次田誠校長)の1、2年生は体験を通して地域産業を学ぶ学習の一環として19日、伊江漁業協同組合(八前隆一組合長)の協力の下、同校でマグロの解体ショーを体験した。

 ショーでは、伊江島近海で水揚げされた全長約1・5メートル、重さ約25キロのキハダマグロを、同組合員の崎浜秀二さんがマグロの部位を説明しながら解体した。八前組合長は、「マグロは背びれを立てて泳ぐ」「新鮮さを保つために内臓はすぐに取る」などと解説。児童はマグロの頭や体が解体されるごとに「オー」「すごい」と歓声を上げた。
 解体されたマグロは、村内ですし屋を営む大城朋宏さんが、大トロ・中トロ・赤身などの各部位を解説しながら刺し身を作った。児童は普段見ることができない職人の技に見入っていた。
 1、2年生はマグロの中骨に残った身の「中落ち」部分をスプーンでそぎ落とす体験も行い、その場でしょうゆをつけて味わった。刺し身は全校児童に振る舞われた。
 父が解体ショーを見せた崎浜瑠翔君(2年)は「(父は)かっこよかった」と話し、刺し身を作る父の姿を見た大城泰士君(2年)は、「みんながお父さんの仕事を見てくれて『うれしい』」と感想を述べた。
(中川廣江通信員)