「先生、ありがとう」 伊江、離任教員ら港で見送る


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伊江島の児童生徒や保護者に見送られ島を離れる教職員ら=26日、伊江港

 【伊江】伊江村内の小中学校を離任し、本島内の学校へ赴任する18人の教職員や学習支援員らが26日、新任地に向け島を後にした。教職員を見送ろうと、伊江港には児童生徒をはじめ、保護者や地域住民が大勢駆け付けた。

 離任者は教え子や保護者たちと会話を交わし、涙を流しながら別れを惜しんだ。両手に抱えきれないほどの花束や記念品を受け取り、再会を誓って出港間近のフェリーに乗り込んだ。
 伊江中学校で初の女性校長として3年間勤務し、本部町の伊豆味小中学校に転勤する山入端きよみ校長は「自然も豊かで村民のチムグクルがとてもすてきだった。地区中体連で大規模校を破り準優勝したことは大きな思い出になった。また運動会で生徒の活躍を見に来る」と話した。
 午後1時、本部港へ向けてフェリーが岸壁から離れた。伊江港内には長い汽笛が鳴り響き、児童らは「ありがとう」「お元気で」などと書かれた横断幕や看板を掲げ、手を振り続けていた。
(金城幸人通信員)