【宜野湾】がんで亡くなった儀間夏海さん(享年19)が書きつづった歌詞に曲を付け、制作されたCDアルバム「七色(にじ)の中に」の発売を記念したコンサートが21日、宜野湾市民会館で開かれた。音楽家の花城舞さんが幕開けを飾り、貴之さんやnatchy(なっちぃ)さんらが次々と情感あふれる曲を歌い上げた。
儀間さんは、歌手を夢見て独学で作詞作曲を手掛けていたが、昨年2月22日に約3年の闘病の末、血液のがんで亡くなった。
歌詞には「夢を持つ大切さ」「生きる喜びや命の尊さ」「勇気と元気」などのメッセージが込められている。
儀間さんの夢を実現しようと「なっちゃんの夢を叶(かな)えるプロジェクト」が発足し、追悼を兼ねて宜野湾市でのコンサートが実現した。
コンサートには、アーティストの古謝美佐子さんらも趣旨に賛同して出演した。ダンスチームウイングスによる躍動感あふれる舞台や西原高校のマーチングバンドによる合奏もあり、集まった千人が儀間さんの残した詩とメッセージに思いを重ねた。