沖縄密約認めた吉野文六氏が死去 元外務官僚


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 1972年の沖縄返還をめぐる日米間の密約を政府関係者として初めて証言した元外務省アメリカ局長の吉野文六(よしの・ぶんろく)氏が29日午前9時10分、肺炎のため横浜市の自宅で死去した。96歳。長野県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。喪主は長男豊(ゆたか)氏。
 東京帝国大法学部在学中、外務省に入省。駐米公使などを経て、71年1月~72年6月に外務省アメリカ局長を務め、米国との沖縄返還交渉を担当した。その後、外務審議官や駐西独大使を歴任。退官後は国際経済研究所の理事長を務めた。
(共同通信)