全国の企業や官公庁が1日、入社式や入庁式を開き、厳しい就職活動を乗り越えた若者たちが社会人の仲間入りをした。共同通信の取材では、新社会人は約89万人と推定される。
今春闘では大手企業を中心に、2年連続でベースアップが相次ぎ、就職内定率も改善傾向だ。ただ、中小企業や非正規の労働者にも待遇改善が広がるかは見通せず、景気の先行きには不透明感も漂う。
厚生労働省などの調査では、2月1日現在の大学生の就職内定率は86・7%で、前年同期比3・8ポイント増。4年連続で上昇したものの、この時点で5万7千人が内定を得られていないとみられる。
(共同通信)