政府改革、電力融通の司令塔発足 強制力もって送電指示 


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 強制力をもって全国規模での電力融通を指揮する新組織「電力広域的運営推進機関」(広域機関)が1日、発足した。電力不足が懸念されれば、余裕がある地域の電力会社に送電を指示し、停電を防ぐ司令塔の役割を担う。政府の電力システム改革の第1段階となる。新規参入事業者の増加を見据え、電力の安定供給の重責を担う。

 広域機関は電力の使用量と発電量を広く監視し、電力が不足する地域をいち早く把握して、余力がある電力会社に送電を指示する。従わない場合は制裁金を科す。
 また、大手電力の地域間をまたぐ「連系線」の強化など、全国規模の送電網整備を進める。
(共同通信)