県内宿泊減2003万人 台風キャンセル響く


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 観光庁が2日までに発表した2014年(1~12月)の宿泊旅行統計調査(速報値)によると、県内の延べ宿泊者数は前年比3・6%減の2003万6650人泊となった。都道府県別で東京都、北海道、大阪府などに次ぐ全国6位で、昨年より1位下がった。

減少要因は台風などの自然災害による宿泊のキャンセルが相次いだことを挙げている。
 外国人延べ宿泊者数は55・5%増の231万3070人泊だった。11年以降3年連続で増加した。増加要因は格安航空会社(LCC)の相次ぐ新規就航など海外路線の拡充が挙げられる。都道府県別で東京都、大阪府、北海道などに次ぐ昨年と同様の全国6位だった。
 外国人延べ宿泊者数を見ると、台湾が最多の30%、次いで韓国が20%、香港が19%、中国が16%、米国が8%。
 客室稼働率はリゾートホテルが74・2%の全国3位、ビジネスホテルが74・5%の11位、シティーホテルが74・3%の14位、旅館が41・2%の10位、会社・団体の宿泊所が9・3%の43位だった。
 宿泊旅行統計調査は、観光庁が07年から従業員10以上の宿泊施設を対象に開始し、10年4月以降、従業員10人以下の施設も含めて調査している。観光庁が宿泊施設に調査票を配布し、調査対象施設が自ら調査票を記入し返送する。
 14年1~12月まで、県内の497施設に調査票を配布し、207施設から回答があった。回収率は41・6%だった。