キングス快勝 TKbjリーグ第47戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=37勝9敗)は3日、福岡市民体育館でライジング福岡(同9位=12勝34敗)と今季第47戦を行い、108―79で勝利した。

第1クオーター(Q)はキングス、福岡ともに高確率でシュートを沈め、互いにリードを奪い合う接戦になった。27―27で迎えた第2Qにキングスの守備が安定し始め、福岡の攻撃をことごとくはねのけた。キングスはドゥレイロン・バーンズの3点弾やアンソニー・マクヘンリーのインサイドなど効率よく得点し、60―45と大きくリードして前半を終えた。後半に入ってもキングスは攻撃の手を緩めず、金城茂之の連続得点などでリードを広げた。福岡も3点弾を沈めて追い上げたが、キングスは並里成が得点を重ねて引き離した。福岡との第2戦は4日午後1時半から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(38勝9敗)
108―79(27―27,33―18,22―17,26―17)
ライジング福岡(12勝35敗

◆ディフェンス要改善
 伊佐勉HC(キングス)の話 ペッパーズ選手、ハンフリー選手の得点力はある程度想定していたが、やられ過ぎてしまった。ディフェンスはまだ完璧でないので改善していく。オフェンスでは人もボールも動いていてリズム良くできた。

◆堅守と速攻で主導権/チーム一丸の達成感
 キングスは最大の武器である堅守と速攻で福岡に襲い掛かった。同点で迎えた第2Q。ハードな守備で相手のシュートミスを誘うと、リバウンドから前戦にボールを飛ばしてリングにねじ込んだ。金城茂之は「チーム全員で戦い、勝ちにいけた」と達成感をにじませる。
 ジョシュ・ペッパーズやジョン・ハンフリーなどリーグ屈指の外国籍選手を擁する福岡は難敵だった。試合の開始直後はマクヘンリーや金城の得点でキングスが主導権を握った。キングスペースで試合が進むかに見えたが、ペッパーズとハンフリーのエンジンがかかると福岡に流れが傾いた。
 3点弾にダンクシュートと勢いよく攻める福岡を止められず、一時は追い掛ける立場になった。それでもキングスはバーンズや山内盛久のアウトサイドで応戦。トリムやマクヘンリーが速攻から得点につなげて勢いを取り戻した。
 第3Qには福岡が連続で3点弾を沈める時間もあったが、キングスも確実に得点して流れを渡さなかった。
 大宮宏正は「プレーオフに向けて1戦1戦が大事になっていく中で、今日(3日)のような(点を入れ合う)試合経験は大きい」と手応えを口にし、「(第2戦でも)オフェンス、ディフェンスともにリバウンドにもっと絡む」と誓った。