琉銀、モバイル機導入へ 訪問先で印刷可能


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タブレット端末と連動し、訪問先で申し込み書類の印刷サービスが可能になる琉球銀行のモバイルプリンター

 琉球銀行(金城棟啓頭取)は、営業担当行員のタブレット端末と連動して訪問先でも文書の印刷ができる、持ち運び可能な「モバイルプリンター」を全営業店に導入する。投資信託販売の申込書類を顧客の自宅や職場で印刷し、署名・押印することで契約を締結できる訪問営業サービスを13日から提供する。

 モバイルプリンターはインクジェット方式で普通紙にカラー印刷できる。これまで訪問先で顧客に直接記入してもらっている申し込み事項を、行員が聞き取りによりタブレット端末上で入力。入力した情報をその場で紙に出力し、契約確認の署名をしてもらう流れ。要望に応じてホームページ上のパンフレットなども印刷して提供できる。
 データをタブレット端末に保存しない「シンクライアント」方式を採用し、タブレット端末とプリンターとの無線通信でも情報漏れができないよう顧客情報保護のシステムを開発した。
 全営業店に計73台を導入する。開発を担当した営業企画課の平良栄哲調査役は「記入事項の削減など顧客の申し込み手続きを簡便化することができ、銀行の営業効率の向上も図れる。九州地銀では初めての取り組み」と語った。