キングス逆転勝ち  TKbjリーグ第48戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=38勝9敗)は4日、福岡市民体育館でライジング福岡(同10位=12勝35敗)と第2戦を行い、83―64で勝利した。

 前半のキングスは攻守ともに精彩を欠いた。福岡のジョシュ・ペッパーズを止められず、内外から得点された。攻撃では福岡の守備を崩せず、苦しいシュートを打たされた。
 第2クオーター(Q)には10点以上のリードを許したが、ドゥレイロン・バーンズやアンソニー・マクヘンリーがスチールから得点に結び付け、34―37で前半を終えた。第3Qの序盤は互いに得点を重ねて接戦となった。キングスは岸本隆一が果敢にリングに向かうと、マクヘンリーも続いて逆転に成功した。第4Qはアンソニー・ケントがリング下で踏ん張ってリードを守った。
 キングスは18、19の両日、奈良市中央体育館でバンビシャス奈良と2連戦を行う。

琉球ゴールデンキングス(39勝9敗)
83―64(16―20,18―17,25―9,24―18)
ライジング福岡(12勝36敗)

◆攻守とも高いレベル
 伊佐勉HC(キングス)の話 前半は福岡ペースでゲームを進めてしまい、クロスゲームを展開してしまった。後半は自分たちが準備していたことを攻守ともに高い遂行レベルでプレーできた。

◆後半 勢い加速
 第3Qの半ばに差し掛かったころだ。キングスのビハインドは1点。岸本隆一がドライブシュートを決めて逆転する。それが猛攻の始まりだった。
 並里成のミドル、バーンズのドライブと続く。福岡がタイムアウトで流れを切るまでの3分半を2失点で切り抜け、14点を重ねた。岸本は「良いディフェンスをきっかけに良いオフェンスを展開できた」と振り返る。
 前半は福岡の勢いにのまれた。福岡のペッパーズがゲームを支配する一方で、キングスのシュートはリングにはじかれた。「相手のリズムで悪い流れだった」と岸本が言うように、第2Qには12点のリードを許す苦しい展開になった。それでもバーンズや並里の得点で食らいつき、どうにか3点差まで詰めた。
 第3Q。スタートからコートに立った大宮宏正がリバウンドにスチールと守備で体を張った。堅守でリズムを取り戻すとキングスが主導権を握り、福岡を一気に引き離した。バーンズは「タイトなディフェンスを続けて勢いに乗った」と感じている。
 岸本は「オフェンスの成功には良いディフェンスがあることを次戦以降も意識する」と誓う。
 プレーオフまで残り試合もあとわずか。シーズン終盤の大事な一戦一戦に向けて、今後も成長を続けるつもりだ。