名桜大の初代学長の東江康治さん死去 86歳


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東江 康治さん

 名桜大学の設立に尽力し、初代学長を務めた東江康治(あがりえ・やすはる)さんが5日午前5時35分、肝臓がんのため那覇市の病院で死去した。86歳。

名護市東江出身。告別式は8日午後2時から3時、那覇市銘苅3の22、サンレー那覇北紫雲閣で。喪主は妻の美代子(みよこ)さん。
 東江さんは16歳のころ、県立第三中の鉄血勤皇隊として沖縄戦に動員された。終戦後、米国の大学に進学し、1970年に琉球大学教育学部教授、73年に教育学部長、84年から6年間は学長を務めた。その後名桜大学の開学に取り組み、94年、名桜大開学と同時に初代学長に就任した。
 米国生まれの兄、フランク・ヒガシさんが米軍の通訳として沖縄戦に参戦し、「敵同士」の関係だった兄弟としてテレビドラマ化もされた。瑞宝重光章、県功労者表彰、第38回琉球新報賞などを受賞した。