【ハワイ】友情深め異文化学ぶ 高校生交流事業が25周年


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
首里高校から参加した島袋永梨奈さん(右から2人目)、棚原菜央さん(同6人目)とホストファミリーのオドさん一家=ハワイ沖縄センター

 沖縄県の高校生25人と引率者3人が2月末、高校生海外雄飛プロジェクトの一団としてハワイのホノルル国際空港に到着。沖縄からの高校生らは2週間、オアフ島内の高校生宅にホームステイし現地校に通った。

プロジェクトは、前身のハワイ沖縄高校生交流事業から数えて25周年を迎えた。第1段階である沖縄県からのハワイへのホームステイと、第2段階のハワイ州高校生の沖縄でのホームステイの参加者を合計すると千人を超える。
 ハワイの歴史や文化に触れる活動もプロジェクトの中に含まれており、ことしはハワイ州知事に就任したばかりのデービッド・イゲ知事にも表敬訪問した。
 ハワイ沖縄センターで行われた開会式典では、ハワイ沖縄連合会次期会長、トム・ヤマモト氏が「この事業にこれまで参加した高校生はたくさんの思い出をつくっただけでなく、将来に影響を与えるような経験をしてきました。皆さんも互いに影響しながら頑張ってください」と激励した。
 今回初めてホストファミリーとして参加するパールシティ高校のキャシー・アキコ・オドさんは「文化を学び合いながら、友情を深め、たくさんの思い出をつくりたい」と期待に満ちた様子で語った。
 オドさんが受け入れるのは那覇市の首里高校の棚原菜央さんと島袋永梨奈さん。棚原さんはハワイ好きの父親の影響で本プロジェクトに応募、父親が語るハワイの良いところを自分できちんと見てみたいと話す。
 島袋さんは真珠湾攻撃について学びたいと参加を決意した。
 ハワイ州のホストスチューデントと沖縄県からの参加者は共に、どのような影響をお互いに与え合えるのか、交流後の生徒たちの成長が期待される。
(矢部久美子通信員)