ANA、10月に国際貨物新路線 那覇-アモイ、マニラ


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新規路線を拡大するANA国際貨物ネットワーク

 ANACargo(カーゴ)は、那覇空港を中継拠点(ハブ)とする国際航空貨物事業で、アモイ(中国福建省)―沖縄、マニラ(フィリピン)―沖縄線を2015年10月に新設する。ANAカーゴの岡田晃社長が7日、琉球新報社を訪れ明らかにした。

岡田社長は2016年度も新たに1路線を就航させる意欲を示し「ジャカルタやベトナム、中国の内陸部などもどうしていくか。企業の動きを含めて市場調査を行い、決めていきたい」と今後の展望を語った。
 現在就航している広州-沖縄線を広州-成田線に切り替え、新しく貨物専用機のB767を1機投入する。1機でマニラとアモイから沖縄へそれぞれ週3便ずつ片道運航で就航させる。アモイとマニラから運ばれてきた貨物を沖縄に集積させることで、物流の稼働率を高めていく考えだ。
 アモイに進出している日系企業から工業製品の日本向け輸出は多い。マニラは、今後日系企業の新たな海外展開先として注目が集まっており、航空需要が高まっていることなどが新規路線就航の背景にある。電子機器や半導体機器などのほか、生鮮食品の日本向け輸出も多い。
 岡田社長は「ロジスティクスセンターの4号棟もできる。われわれがネットワークやプラットホームを用意することで、いろんなビジネスがもっと広がる」と話した。新規路線就航により、ANAの沖縄からの貨物便就航地点は国内は成田、羽田、関西、中部の4カ所、海外はソウル、上海、台北、香港、バンコク、青島、シンガポール、アモイ、マニラの9都市で合計13地点となる。