ゆいレール乗客、初の1500万人台 14年度、消費増税影響なし


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沖縄都市モノレール乗客数の推移

 沖縄都市モノレール(ゆいレール、那覇市、仲吉良次社長)が7日に発表した2014年度の乗客数は、前年度比1・02%(15万2913人)増の1505万6109人となり、03年の開業後初の1500万人台となった。乗客数は5年連続の増加となった。

 昨年4月に消費増税に伴う運賃改定があったものの目立った影響はなく、外国人観光客の利用増などを追い風に堅調に推移した。
 14年度は台風で2日の運休がありながら、運休のなかった前年度を上回った。1日平均乗客数も前年度比1・6%増の4万1477人と過去最高を更新した。
 同社は増加の要因として、通勤・通学の利用が底堅いことに加え、好調な沖縄観光が利用増につながっていると分析。また、増税前の駆け込み需要で駅近くの立地を売りにしたマンション新築が相次いだことも好材料になったとした。
 昨年10月のIC乗車券OKICA(オキカ)の導入による影響も注目されたが、3月25日現在の販売枚数が3万5777枚に達して年度目標の3万4千枚を超えるなど、IC化への移行が円滑に進んだ。
 一方で、12年度(前年度比6・25%増)、13年度(同4・73%増)の上げ幅と比べると、増加率に鈍化も見られる。同社は「リーマンショック後の落ち込みから回復し、12年度以降は過去最高を更新している中で増加数に落ち着きが出てきている。外国人観光客が国内客並みにモノレールを利用しているとの調査もあり、引き続き上昇基調にある」との見方を示した。