馬天小に特別支援分教室開校 県内小中で初、2人入学


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 沖縄県立島尻特別支援学校小学部の分教室が南城市立馬天小学校(新垣香代子校長)内に開校した。8日、馬天小との合同入学式が同市佐敷の津波古公民館であり、分教室に通う新1年生2人が馬天小の新入生と共に参加した。県立高校内には分教室はあったが、小中学校への開設は初めて。

 知的障がいなど学習面で特別な配慮が必要な児童はこれまで(1)障がいの程度に応じ、県立の特別支援学校本校に通う(2)市町村立小学校の普通学級に通い支援員のサポートを受ける(3)公立小学校内の特別支援学級で学ぶ-のいずれかを選んでいたが、保護者から「地域の小学校に通わせたい」との要望もあった。通学距離などの課題もあった。
 県教育委員会は障がいがある子もない子も共に学ぶ「インクルーシブ教育」を推進しており、分教室はその一環。担任は県立特別支援学校出身の教諭が務める。諸見里明県教育長は入学式で「分教室の子が成長するため共に連携しよう」と呼び掛けた。