豊平さん(上山中)2位 成田山全国競書大会


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成田山全国競書大会で、蘭亭新星賞を受賞した豊平かずなさん(右)と指導者の下地麗泉さん=7日、那覇市泊の茅原書藝会麗泉書道教室

 全国の小・中・高校生らを対象にし毎年十数万点の応募がある書道の大会「第31回成田山全国競書大会」(主催・同実行委員会)で、最高位の内閣総理大臣賞に次ぐ蘭亭新星(らんていしんせい)賞に豊平かずなさん(14)=那覇市、上山中3年=が選ばれた。

豊平さんは8月4日から8日まで日本代表として中国に派遣される。豊平さんの指導者・下地麗泉さん(39)も同大会に14歳で特別賞(読売新聞大賞)に入賞し中国に派遣された。豊平さんは「先生と同じ14歳で日本代表に選ばれたいと思って頑張ってきたので実現できてうれしい」と話し、師弟で共に喜んでいる。
 大会には全国から約13万点の応募があり、豊平さんを含む15人が特別賞に選ばれ、日本代表として中国に派遣される。地区審査会を経て、中央審査では日展の審査員経験者らが投票で決めるという。豊平さんが出品したのは「和風慶雲」という作品で2日、千葉県成田市の成田山書道美術館で表彰式があった。
 小学1年の時から下地先生の下で書を学び、現在は茅原書藝会麗泉書道教室(那覇市泊)に通う。作品の応募締め切りが迫った1月中旬以降は、ほぼ毎日午後7時ごろから夜の12時ごろまで練習を積み重ねてきた。
 受賞の知らせを受けて豊平さんは「他の日本代表の人たちに負けないように中国に行っても頑張りたい」と語った。
 ちょうど25年前に同じ大会で特別賞に入賞した下地さんは「自分の教え子から日本代表を出したいという私の夢をかなえてくれて、感謝している」と語った。
 豊平さんは「将来は日本一の書道の先生になりたい」と話している。