暗算最高位10段合格 赤嶺さん、小6で快挙


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暗算10段に合格した赤嶺帆香さん(左)と指導した伊波常敏さん=11日、那覇市辻の伊波そろばん教室

 1月に行われた全国珠算教育連盟主催の暗算検定試験で、当時天妃小6年の赤嶺帆香(ほのか)さん(12)が最高位となる10段に合格した。4月から上山中学校に進学した赤嶺さん。「できるだけ続けて、まだ段位の低い珠算の方も頑張ってみたい」と抱負を語った。

 小学2年からわずか4年での快挙に、赤嶺さんを指導してきた伊波そろばん教室=那覇市辻=の伊波常敏さんは「10段を取りたいという意志の強さが合格につながった」と話し、教え子の頑張りをたたえた。
 姉の影響でそろばんを学び始めた赤嶺さん。「暗算10段合格」を目標に掲げ、教室で週4日・3時間、自宅でも平均2時間の練習を重ねた。2度の不合格にもくじけず、家族の応援を受けながら努力した結果、目標を達成した。
 将来の夢に「薬剤師」を掲げる赤嶺さんは、書道の全国コンクールでも上位入賞するなど、「集中力」が問われる分野で他にも優秀な成績を収めている。
 伊波さんは「(赤嶺さんは)練習は決して気を抜かず、この年齢で時間の配分もでき、めりはりを付けて勉強できる生徒」と評価した。
 そろばんの魅力について、赤嶺さんは「分からない問題が解けた時の喜び」とはにかみながら語った。教室では暗算9段の生徒が10人近くおり、和やかながら互いに刺激し合って練習に励んでいる。こうした環境の中で、赤嶺さんも次の目標へ向かって新年度を歩み出している。