キングス寄せ付けず TKbjリーグ第49戦


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 プロバスケットボールTKbjリーグの琉球ゴールデンキングス(西地区2位=39勝9敗)は18日、奈良市中央体育館でバンビシャス奈良(同10位=12勝36敗)と今季第49戦を行い、89―69で快勝した。

 第1クオーター(Q)、キングスは速いパス回しでノーマークの好機をつくると、ドゥレイロン・バーンズや岸本隆一らの3点弾が決まって徐々にリードを広げた。第2Qはシュートの入らない我慢の時間が続いたが、アンソニー・マクヘンリーのドライブシュートやキブエ・トリムの豪快なダンクで再び奈良を突き放した。第3Qもトリム、小菅直人らの連続シュートで差を広げたが、第4Qの終盤にファウルを重ね、立て続けにフリースローでの得点を与えた。キングスはゲーム全体を通して、リバウンドの獲得に苦しんだ。奈良との第2戦は19日午後3時半から同体育館で行われる。

琉球ゴールデンキングス(40勝9敗)
 89―69(22―10,21―21,26―10,20―28)
バンビシャス奈良(12勝37敗)

◆次戦序盤大事に
 伊佐勉HC(キングス)の話 ホームコートに強い奈良にゲームの入りから勢いを与えないように臨んだ。最終4Q、奈良に気持よくオフェンスさせてしまったので、明日勢いづかせないように、ゲームの入りを大事にしたい。

◆リバウンド 終始苦しむ
 2点シュートで追いすがる奈良を、キングスはドゥレイロン・バーンズや岸本隆一らの3点弾で圧倒、早々に突き放した。守備に徹することの多かった小菅直人も、1本の3点弾を含む10得点と攻守で存在感を見せた。
 キングスらしい早さを追求した攻撃が随所で出た一方で、奈良にオフェンスリバウンドを取られ、奈良に攻撃の機会を多く与えた。ターンオーバーも多く、守備面で課題を残した。
 オフェンスリバウンドは、キングス11に対して奈良は24。ターンオーバーはキングスが12。奈良のシュート、パスミスにも助けられて大きく差を縮められることはなかったが、奈良に不用意に攻撃の機会を与え、失点につながることもあった。
 「試合の入りは良い形で展開できたと思うが、奈良にオフェンスリバウンドを取られ過ぎてしまったことは、次戦への改善点」と反省点を語る岸本。バーンズも「リバウンドに関しては奈良にやられ過ぎていたので、しっかり修正する。コートで与えられた役割を果たす」と残る3試合に向けて、気を引き締めた。