伊江村フェリー、QRコードで楽に乗船 村民割引カードに導入


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QRコード入りのカードを提示して乗船券を購入する村民=14日、伊江港

 【伊江】伊江村民がフェリーの乗船券を購入する際に、これまで離島住民割引運賃カードと一緒にカード番号や氏名などを記入した申請書を提示していたが、申請書を記入する手間を省くため、カードにQRコードが追加され、伊江村は運用を1日から開始した。QRコード入りの割引運賃カードは、県内の離島で初めての取り組みという。

 2012年4月から開始された沖縄離島住民等交通コスト負担軽減事業の一環で、村内在住者や村出身高校生や学生らが沖縄県離島住民割引運賃カードの取得対象者となる。これまではカードとは別に、申請書に住所や連絡先などを手書きで記入し、窓口で一緒に提出して乗船券を購入していた。
 負担となっていた手書きの申請を省くため、カードにQRコードを追加することを決め、3月から各区公民館でQRコード入りのカードの切り替えを行った。1日からはカードの提示のみで乗船券が購入できるようになり、これまで乗船券売り場が申請書を書く人で混雑する様子がなくなった。
 乗船券を販売する係員はQRコードを専用の端末機で読み取るだけで済み、これまでのカードと申請書の二重チェックをする負担が軽減された。村民からも「土日など混み合う場合は乗船券を購入するため数分並んでいたが、カードの提示だけでスムーズに購入できるようになった」と喜ばれている。
 村総務課ではカードの切り替え作業を随時行っており、まだの人については早めの切り替えを呼び掛けている。
(金城幸人通信員)